2013年12月31日火曜日

2013年の終わりに…

Tri-logueの迎える初の年末。それぞれに1年を振り返ってみました。

 2013年、私にとってはまさに大冒険の年でした。まずは念願だったTri-logueの結成とブログ開設。そしてJATENTの活動開始。自分ひとりではなく、仲間と一緒に外へ情報を発信することを始めてみて、あらためて自分の個性や弱みを掘り下げることができた気がします。今年は自分の担当した作品を劇場で見るチャンスもありました。大きなスクリーンに映る自分の字幕を見るのは不思議な気分でした。憧れていた世界でしたから、もちろん喜びも大きかったですが、何より“やる気”のヒートアップを感じました。「もっとうまくなりたい」と拳を握りしめる感じで(笑)。新たなクライアントさんとのおつきあいも始まり久しぶりの緊張感を味わいつつ、撃沈したり浮き上がったり…字幕職人としての仕事の楽しさを満喫させていただきました。
 振り返ると本当に充実した1年でした。でも、どれひとつとっても自分ひとりの力では成しえていないこと。“人に恵まれ、育ててもらう”私の強みは、今年も健在でした!来年も人とのつながりを大切に、感謝の気持ちを忘れずに、着実に前に進んで行きたいと思います。久しぶりに刑事ドラマのシリーズものを翻訳したい!プライベートでは、習い始めたばかりのモダンバレエを早く美しく踊れるようになりたい!来年もやりたいことには欲張りに生きようと思います♪yoko


 振り返ってみると、2013年はいろんなことに挑戦した年でした。このブログを3人で始め、いまや4人となり、JATの会員になりJATENTを立ち上げ、同業者のつながりが広がりました。誘ってくれたyokoに心から感謝。ありがと、yoko
仕事面では同業者の紹介で、新たなクライアントさんとのお付き合いが始まりました。やりがいを感じると同時に、自分の力不足に悩むこともあり、日々勉強だなと痛感しています。また、念願のドラマを担当することもできました!すでに十数話が放送済みのシリーズで、ストーリーを追うだけでも時間との闘いでした。内容も難しく、自分の言語能力の限界を見た気がします。週1本ペースで4本を担当しましたが、これだけでも私にはチャレンジング!シリーズものを何シーズンも担当する翻訳者の苦労が、少しだけ分かりました。Emiyokoもすごい!そのスポッティングを何人分も手がけるmichikoの神業もすごい!このドラマは苦労した分、思い入れもひとしお。放送が決まったら告知するのでお楽しみに!
 2014年の目標は、今年見えた問題点を改善すること。そのためには欲張らず、コツコツと地道な作業を積み重ねる時間も必要だと思います。そして、今年築いたご縁を大切に育てたい。広く浅く…から、深い縁へ。そのためには私も努力せねば。皆さま、2014年もどうぞよろしくお願いいたします。izumi


 今年も残すところ数時間。思い返して見ると素晴らしく充実した一年でした。年明けからコンスタントにお仕事を頂き、何度も「今夜は寝られない!」と思う様な納品ラッシュを経験しました(これは、心底嬉しい悲鳴です)。昨年は納期までに仕上げることで精一杯でしたが、今年は“字幕が載った映像をイメージしてハコを切る“事を意識し始めることができました。これは自分の中で大きな一歩前進です。さらに、新しい翻訳者の方からお仕事を頂いたり会社からの依頼も頂き、胸を張って「私の仕事は、スポッターです」と言える様になりました。まだまだ改善すべき点が多く、私の目指す翻訳者の方に合わせた“オーダーメイドのスポッティング”までは程遠いのですが日々精進するのみです!
 来年は、以前から興味のあるクローズドキャプション(聴覚障害者のための字幕)を勉強してみたいと思っています。プライベートでは、年末に思い切って購入した一眼レフを使いこなしプチ旅行に出かけたい!本来であれば一年を振り返り反省すべき時期ですが、来年を想像すると「あれもしたい!」「これもしたい!」「それ、やれば出来るかも!」と、ワクワクします。今日より明日を、今年より来年をもっと良くしたい(誰かの受け売りです…)と思います。誰かのおかげで、誰かのために仕事ができる…本当に素晴らしい一年でした。 michiko


 yokoizumimichikoの3人が立ち上げたこのTri-logueに途中から加えてもらい、とても楽しく過ごせました。誘ってくれたyoko、快く迎えてくれたizumimichikoに感謝です。でもよく考えたらブログを一度書いただけ(汗)yokoizumiが手掛けた劇場公開作品の情報を告知するのを、うらやまし~と思って指をくわえて見ていました(笑)でもでも!実はとっても忙しい1年だったんです。特に後半は、過去に手掛けたドラマの新シーズンが次々に始まり、どうなることかと思いました。そこまでして受けなくても…と言われそうですが、自分が手掛けたシリーズを途中から人に渡すのはイヤなものです。今回はエージェントさんがスケジュールを調整してくれたこともあってどうにか乗り切ることができました。スケジュールを調整してまで依頼していただくというのは駆け出しの頃に憧れていたことなので、少し進歩した気がします。(まあ続シリーズだったからなんですけどね)ありがたいことに、これからしばらくこの調子が続く予定。
 というわけで2014年の目標は、ずばり“メリハリ生活”!ダラダラ仕事をやめて、その分、映画を観たり、本を読んだりといったインプットを増やして翻訳者としての器を大きくしたいと思います。最後になりましたが、2014年もどうぞよろしくお願い申し上げます。emi


来年もTri-logueはブログやさまざまな活動をとおして、映像翻訳という仕事の楽しさを伝えていきたいと思います。2014年もTri-logueをどうぞよろしくお願いします♪

2013年12月21日土曜日

ミチコのオススメ映画

仕事の合間に時間があれば映画を見る!と、言ってもなかなか時間がとれませんが、今年も残すところあとわずか…。今年、劇場で見た映画をちょっと振り返ってみました。

マリーゴールド・ホテルで会いましょう
 「007」シリーズの「M」役の印象が強いジュディ・デンチがどんな女性らしさを見せてくれるのか興味津々!7人の熟年男女が新しい生き方を模索する、何とも後味の良い映画でした。

遺体ー明日への十日間ー
 この作品は観たいというよりも、観ておかなければいけないという気持ちから観ました。東日本大震災から丸2年。昨年は被災地を訪れることが出来ましたが今年は何もかかわることが出来ていません。被災地を訪れた時の「知ってほしい・・・。知っておいてほしい。」そう、おっしゃっていた地元の方の言葉が忘れられません。自分の中で、風化させないためにも観るべき作品の一つでした。

「リンカーン」
 とにかく有名なあの石像から抜け出てきたようなダニエル・デイ=ルイスが見てみたかった!そしてロバート・リンカーン役のジョゼフ・ゴードン=レヴィットも!
(主演作品50/50フィフティ・フィフティもかなりオススメです!)

終戦のエンペラー
まずは奈良橋陽子さんがプロデューサーだったので必見!
(代表作「ラスト サムライ」「SAYURI」等)豪華なキャスティングが生きる歴史サスペンス。歴史大好きな私にとっては、たまらない作品です。

マジック・マイク
 まさにエンターテインメント!
もちろん映画としてのストーリーも面白いけれど、何と言っても出演者たちのキレッキレのダンスは見ごたえあり!通常の鑑賞料金では申し訳ないくらいに楽しませて頂いた作品です!

42ー世界を変えた男ー
私の中で今年ナンバーワンの映画!
CMで「4月15日。その日、大リーグではグラウンドにいる全員が背番号「42」をつける。どのチームの、どの選手も。敵も、味方も、関係なく。「42」-それは、大リーグで唯一の、全球団共通の永久欠番。」こんなCM流れていたら観たくなります・・・。特に野球に興味があるわけではありませんがきっと素晴らしいストーリーがあるに違いないと期待大でした!そして、期待の何倍もの感動を頂きました!台詞「やりかえさない強さを持て!」が忘れられず心に染みています。

キャプテン・フィリップス
問答無用で名作です!
2009年ソマリア沖で起きたマークス・アラバマ号襲撃事件の映画化。事件そのものについてはもちろん、そこに至るまでの社会的背景が切なさを深めました。2時間超えを感じさせない迫力、緊張感。平凡な印象のトム・ハンクスが演じることでリアル感が増していました!

残り少ない12月ですが、まだまだ観たい映画が盛りだくさん・・・。
今週末から公開予定の「永遠の0」は絶対に外せません!

michiko

2013年12月10日火曜日

ミチコの部屋 vol.3

ようこそ、ミチコの部屋へ

 ミチコの部屋第3弾となる今回は、3人の翻訳者たちがいよいよ卵の殻を破り歩き出します!翻訳学校を出たものの、その後、生活の糧となるまで映像翻訳業を続けられる人はずいぶんと少ないようです。

 卒業後、歩き出した翻訳者たちにお仕事はコンスタントに来るものでしょうか?

Izumi: コンスタントに…というより、3年くらいは来た仕事を断らず、がむしゃらに仕事をしましたね。おかげで翻訳作業が早くなり、自分の限界も見えてきました。その後、いいペースができてきたところで2人目を出産。付き合いが途絶えてしまったクライアントさんもありましたが、ようやくまた新たな関係ができてきました。私は1話で完結する長尺作品が多く、ひと山越えるとポカ~ンと空白期間ができてしまうこともあり、いまだにコンスタントに仕事が来ている感覚はありません。正直、焦りはありますが、目の前の仕事を丁寧にこなしていくしかないと腹をくくってやっています。

Emi: 学校を卒業して少し経った頃から、週1本くらいのペースでお仕事を頂けていたと思います。が、短くて安いものばかりでしたので、1人暮らしということもあり、それだけでは生活できないレベルでした。当初は派遣でも働いていたのでよかったのですが、その後翻訳会社でのバイトに切り替えると一気に苦しくなりました。1時間半かけて自転車通勤したりもしましたね。給料日前日に手持ちが数百円になった時は焦りました。今となってはいい思い出です(笑)

Yoko: いざ始めてみると、仕事はわりとコンスタントに来ていました。ただ、1案件にかかる時間が
今の数倍だったので、コンスタントに感じていただけかもしれませんね~。最初の頃は自分の作業ペースがつかめず、出だしに時間をかけすぎて、途中から大パニック!家族に買ってきてもらったゼリータイプの栄養食品を口からぶら下げ、トイレもお風呂も我慢してパソコンの前に座り続けてギリギリ納品にこぎ着けたこともありました。

 今回の記事を書くに当たり、3人に「新人の頃に苦労したエピソードを教えて!」と、聞いてみたところ「んーーーーっ」「貧乏くらいかなぁ~」「そうだね、貧乏くらいだね・・・」という返答。記憶を掘り起こさせて聞き出したのが今回の記事です。彼女たちは、本当にそれほど苦労をしてこなかったのでしょうか?!辛かったのは経済的なことだけだったのでしょうか?!

 私の知る限り翻訳者たちは日々、言葉と格闘し、調べものや納期と戦いチェックバックの恐怖に打ち勝って仕事を続けているように感じます。しかし、彼女たちはそんな苦労を「苦労」と感じない精神力を持っているからこそ、10年以上も翻訳者として活躍しているのでしょうね。


【ミチコの豆知識】
チェックバックとは納品した字幕原稿をエージェント(または制作会社の担当者)が細かく見て、訳抜け・誤訳・誤字脱字などがないかチェックし、翻訳者へ質問事項と合わせて送り返すもの。
翻訳者はこれをもとに修正箇所を確認し、再度納品。その後、エージェントからクライアントへ原稿が納品され、そこでさらにクライアントチェックが入ります。
長尺とはおおよそ1時間以上の映像素材のことをいいます。



2013年11月30日土曜日

JATENT第2回イベントのお知らせ

お待たせしました!

JAT主催の映像翻訳セミナー第2弾の申込みが始まりました♬

JATENT 第2回イベント 英日ハンズオンデー

開催日: 2013年12月14日 (土)
時間: 14:00 ~ 17:00
開場: 13:30  開演: 14:00  交流会: 17:30~
会場: 東京・渋谷 T’s渋谷フラッグ

今回は字幕と吹き替え版の翻訳の違いを教えていただきながら、実際に訳し分けてみるワークショップ形式です。映像翻訳の基礎知識をご存じであれば、どなたにも参加していただけますので、お勉強中の方にもおすすめです。また、ふだんは字幕のみ、という方は吹き替え翻訳の魅力を体験できますし、その逆も、もちろん!
さらにゲーム翻訳のワークショップでは、“差がつく訳注の作り方”をご紹介します。

ワークショップのあとには交流会(忘年会)もあります♬
なんと会場のお店には卓球台が!みんなでワイワイ盛り上がりますよぉ~。
同業者のお友達づくりや情報交換の場として、ご活用ください。交流会だけの参加も可能です。ぜひ、遊びに来てくださいね!

2013年11月28日木曜日

【速報!】映画公開のお知らせ

我らがizumiの担当した作品と、私yokoの担当した作品が劇場公開されることになりました♬ お時間のある方、興味のある方は是非、ご覧になってください。


「夜の第三部」 「イーダ」
ポーランド映画祭2013で上映される2作品を担当。1972年のカルト的な作品「夜の第三部分」と、少女が出生の秘密を探る「イーダ」。どちらもセリフは少ないけれど、ひとつのセリフに込められた意味が重く、苦労した作品。ポーランド映画の独特の世界観を堪能してください。izumi


ビューティフル・クリーチャーズ
魔術を操る一族に生まれた少女の恋と成長を描いたスーパーナチュラル・ダークファンタジー。純真な愛と運命のはざまに揺れるティーンの心情を切なく描く物語に涙しながら字幕をつけました。主演はオールデン・エアエンライクとアリス・イングラート。yoko演技に

2013年11月17日日曜日

安全じゃない!?

 izumiです。気がつくと、街はすっかりクリスマスモード。仕事もにわかに慌ただしくなり、このまま年末に突入しそうです。

 実は少し前にヒマ期間がありまして、映画三昧の日々を送りました♪ 映画を見る時はメモを片手に字幕をチェックします。使ってみたいセリフを見つけると、その場でメモ。真っ暗闇の中で書くので解読不能な時も多いのですが、書くことに意義があると信じてせっせとメモしています。

 先日見た映画でも、作品の雰囲気と字幕がピタッと合って、かっこいいな~と思いながらメモしていました。鑑賞後は友人とお茶タイム。興奮冷めやらぬまま、映画について熱く語っていると、友人がポロッと言いました。「1カ所、気になる字幕があったよね」。…実は私も「あれ?」と思う場面があったのです。映画に夢中で流していたのですが、眼光鋭い友人は見逃しませんでした。主人公が危険な場面で、友人が叫ぶセリフ。「ここは安全じゃない!」原音は”It’s not safe here!”でした。言葉どおりですね。だけど切羽詰まった場面で「安全じゃない!」は、まどろっこしい。「ここは危ない!」としたいところです。

 この指摘を聞いた瞬間、3年ほど前の経験が走馬燈のようによみがえりました。身内を紛争で失った女性が、敵対する民族をなじるシーンを訳していた時です。”You are a killer!”というセリフに、「あんたは殺人者よ!」と字幕をつけました。この時、何か引っかかっていたのですが、ほかの複雑なセリフの訳に気を取られて、そのまま納品しました。で、クライアントさんから返ってきたチェックには、ひと言「“殺人者”は”人殺し”でいいですよね?」・・・これを見た瞬間、頭の中に「ごめんなさい!」という叫びがこだましました。「なぜ気づかないんだ!?私のバカ~!」と、恥ずかしさと申し訳ない気持ちでいっぱいでした。こういう簡単なセリフほど、思い込みでスルッと訳してしまいがち。公開される前に指摘してくれる人がいたのは、本当にラッキーでした。

 私のミスに比べれば、「安全じゃない!」に違和感を覚える人は少ないでしょう。指摘した友人は吹き替え翻訳者で、仕事目線で見ていたから気づいたのだと思います。それでもやはり、作品の世界に浸っているときに「あれ?」と感じるような訳は可能な限り避けたいもの。そのためには客観的な目で訳を見直すことが大事だと、つくづく感じました。過去のイタイ失敗はよみがえりましたが、大先輩でもこういうことはあるんだな~と、ちょっぴりホッとしたのも事実。ちなみに、ほかの訳はひれ伏したくなるほどすばらしかったです。

2013年11月2日土曜日

セミナー参加へのススメ

 yokoです!今から2年半前、私は友人に誘われてTwitterを始めました。それまでは通っていた映像翻訳学校の仲間たちと続けてきた勉強会でしか、他の翻訳者さんとの交流はありませんでした。ところがTwitterを始め、その後Facebookも始めると、ゲーム翻訳、出版翻訳、実務翻訳など、さまざまなジャンルの翻訳者さんと出会うことができました。

 その中で強く思ったのは、デキる翻訳者さんは“とても勉強熱心である”ということ。そして仕事が大好きである、ということでした。みなさん、少しでもいい訳文が書けるようにと辞書やツールにこだわり、情報交換の場へ出かけ、セミナーに参加されていることを知りました。

 SNSに流れる情報量のあまりの多さに、最初の頃は追いつけなくて、正直それまでの自分の甘い姿勢に打ちのめされたりもしました。でも、そこで私は新しい出会いを最大限に生かそうと思いました。みなさんのマネをしてセミナーに参加してみたのです。初めは通訳のセミナーでした。映像翻訳の分野とは、あまり共通点はないかな…などと思いつつ参加しましたが、それは大いなる勘違いでした。ジャンルどころか、職種そのものが違う通訳のセミナーでも、翻訳に通じる多くの学びがありました。何より感じたのは参加者の仕事に対する熱意。ここからも強い刺激を受けました。

さて先月、私は2つのセミナーに参加しました。

 1つ目はJAT主催の「調べ物100分勝負」という深井裕美子さんのセミナー。いろいろな事例を交えながら、辞書の基本からネット検索のコツまで“翻訳者に必要な調べ物のスキル”を教えてくれる、という大変実用的な内容でした。いかにムダな時間を過ごさずに、横道にそれることなく、必要な「正しい情報」にたどりつけるか。これは翻訳者にとっては重要なスキルです。

 2つ目は「ダ・ヴィンチ・コード」で知られるダン・ブラウン作品の翻訳者であり、「越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文 あなたはこれをどう訳しますか?」の著者である越前敏弥さんのセミナー、「翻訳百景ミニイベント」。最近、越前さんが翻訳された作品や、教えてらっしゃるクラスの教材で見つけられた「誤訳しやすい例文」の紹介を中心に、古典新訳や「インフェルノ」、「The Da Vinci Cod(パロディ本)」 や 「six words」 などから、身近な誤訳の実例をあげて解説してくださいました。

どちらのセミナーもとても興味深く、あっという間の貴重な時間でした。

 このようなセミナーですが、実は翻訳に携わっている方ならどなたでも参加できるものが数多くあるのです。協会や団体に所属していなくても自由に参加できる、すばらしいセミナーはたくさんあります。もしそういったセミナーに参加されたことがないという方がいるのであれば、それはもったいない!ぜひ、積極的に参加してみてください。


さて、ここからは宣伝です!笑

12月14日に【JATENT待望の第2弾イベント】が開催されます!

今回はゲーム翻訳部門と映像翻訳部門に分けて2パートのワークショップ形式。映像翻訳パートでは吹き替え&字幕、両方でご活躍中の尾形由美さんをお迎えし、それぞれの訳し方の違いなどを教えていただく予定です。尾形さんはタイトルを聞くだけでワクワクしちゃうような人気作品を数多く手がけていらっしゃいます。主催者側にいられて幸せ♡


セミナー初参加という方には絶好のチャンスですよ~!
詳細は後日発表致します。

2013年10月25日金曜日

グループ翻訳

 新たに仲間に加わったemiです。よろしくお願いします!
1発目となる今回は“グループ翻訳”についてお話したいと思います。

 映画の場合は1作品につき1人の映像翻訳者が担当しますが、ドラマシリーズでは複数の翻訳者が手掛けることがしばしばあります。その昔、まだ映像翻訳の“え”の字も知らなかった頃、テレビで「アリーmyラブ」を見ていて、日本語制作スタッフ欄に数人の名前があるのを目にし、数人で訳すってどうするんだろう?会議でも開いて意見を言い合いながら1個(枚)ずつ字幕を作るのかなー?などと思っておりました。(そんな人いない?)しかしこれは間違い。ほとんどの場合1つのエピソードは1人の翻訳者が担当します。

 では、なぜ1つのシリーズを複数の翻訳者が手掛けるのか。
まずは納期の問題があります。日数の問題で1人で全部訳すのは無理な場合です。時には5~6人でやることもあり、今週1本納品したのに来週にはもう話が5話くらい進んでいて、ストーリーを追うだけでも大変、なんてこともあります。

 次に、質を上げる目的があります。これ、私個人としては最近とっても多いです。以前は1人でシリーズ全話任されることも多かったのですが、最近は複数で相互チェックもしながら、というのが増えてきています。私1人では不安なのね…などといじけてしまいそうになりますが(笑)実は翻訳者側にもメリットはあるんです。私の場合は、元々知り合いの翻訳者と組ませてもらうことが多いです。その翻訳者は私にとっては“身内”です。納品後、エージェントやクライアントにミスを指摘されるより、この身内に指摘してもらうほうが、うーんと気楽!しかも先方にはミスがバレません(笑)また、解釈に不安がある場合に、ちょっと見てもらえる?といったことが簡単にできます。相互チェックに関しては追加料金が発生しませんが、そういうわけで納得できちゃいます!それに、なんといっても共同作業の中で、自分の引き出しにはない語彙に触れられるのは、大いに刺激になります。

 yokoとは同じエージェントに登録しているので何度もコラボしました。実は現在も1本進行中。オンエアが近づいたらご紹介したいと思います! emi

2013年10月20日日曜日

ミチコの部屋 vol.2

ようこそ、ミチコの部屋へ。

 ミチコの部屋第2弾となる今回は、新しいメンバーを迎え『映像翻訳者』を徹底解剖してみたいと思います。Tri-logueの映像翻訳者3人は、面白いほど、まったく別の個性の持ち主・・・(笑)

 さて、3人とも翻訳学校を無事に卒業。 初めて仕事を手にするまでのプロセスは?

Izumi: 翻訳コースの修了前にスクールのスタッフと面談するのですが、そのときに「仕事ください」アピールをかなりしました(笑)。 私は英語のヒアリングに自信がなかったので、その分、日本語の文章力とフランス語で強力プッシュ。初仕事は世界の優秀CMに字幕をつける仕事でした。スクールだけでなく、友人知人にも「求む!映像翻訳の仕事!」と機会があるごとに触れ回り、実際に仕事につながりました。

Emi: 初仕事は学校の授業を終えて帰ろうとしていた時に、とある先生に頂いたものでした。謙遜でも何でもなく、たまたまそこにいた私が捕まった、という感じで!(笑) あとは学校のトライアルを受けまくりました。落ちることも多々ありましたが、やる気だけは見えたのか、次第にお仕事をいただけるようになりました。

Yoko: コース終了前に学校からの紹介でインターネットのコンテンツ翻訳の仕事をしていました。 でも学校頼るばかりではいけないと感じて、翻訳雑誌を買い込み、エージェントのリストを見ながら、片っ端から営業の電話をかけました。その中でピンときた会社の担当者に猛烈アピールをし、その場でお仕事をゲットしました!

 こうして3人の卵たちはそれぞれの個性で初仕事を手にしたのですね。
まとめてみると…

Izumi = いつでも、どこでも全力PR活動のマルチタレント
Emi    = 運と縁を着実にモノにするコツコツ路上シンガー
Yoko  = 鋭い嗅覚で敏腕プロデュ―サーを探しあてる体当たり芸人

こんなイメージです。
性格はもちろん、営業方法も違うこの3人が10年以上『映像翻訳者』として、生き残っているのには、やはり共通点があります。 最初の「絶対に仕事を得る」という強い気持ち。 進化し続ける「いい翻訳をしたい」という強い気持ち。 そして何よりも「根性」だと感じました。

 少々長くなりましたので、今宵はここまでに…
次回は初仕事のその後について聞いてみます!


【ミチコの豆知識】
映像翻訳のトライアルは、10分程度(長さはクライアントによる)の映像素材を実際に訳す方法が多いようです。素材を受け取り、決められた納期の中で指示に従って訳します。たいていの場合、スポッティングもチェック対象になり、申し送りも必要です。誤訳がないことはもちろんですが、指示どおりに訳していることが大前提。指示書は何度も読み返して確認しましょう。  michiko

2013年10月10日木曜日

スポッティングって?

 izumiです。emiが加わり、パワーアップしたTri-Logue!どうぞよろしくお願いいたします♪

 今回はスポッティングついて、ご説明します。以前、michikoが「完ぺきなスポッティングを目指す!」と意気込んでいましたね。そもそも「スポッティング」とは何なのか?これ、翻訳業界広しと言えども、字幕翻訳ならではの作業なのです。

 映像素材のセリフを字幕用に区切って行く作業を「ハコ書き(ハコ割り、ハコ切り)」と言います。字幕の基本ルールをおさらいすると、1秒につき4文字、1画面に出せる字幕は映画なら1行13~14文字×2行。(テレビやDVDでは16文字まで入れる場合もあります。)そのため、どんなにセリフが長くても、6~7秒で次の字幕に切り替えなければなりません。セリフが長ければ1画面に出し切れず、2枚(多くても3枚)に分ける必要があります。(字幕は1枚、2枚…と数えます。)「ハコ書き」とは、スクリプト(脚本)に字幕を切り替える位置の印を入れていく作業です。この印どおりに映像上のセリフを区切る作業を「スポッティング」と言います。ハコ(字幕)の始まり(イン点)と、終わり(アウト点)のタイミングを取り、映像に入っているタイムコードをもとに秒数を算出し、字数が決まるのです。このスポッティングを終えて、ようやく翻訳作業に入れるわけです。

 私の場合、映像10分のスポッティングを取るのに1時間近くかかります。これだけで半日~1日つぶれてしまうため、仕事が重なったり納期が短い時は、クライアントさんの了承を得てmichiko様にお願いしています。

 実は、ハコ書き作業は翻訳者の腕の見せどころでもあります。基本はブレス(息継ぎ)の位置で切りますが、それがうまく文章の切れ目であるとは限らず、結構おかしな位置でブレスが入ったりします。セリフの流れとブレス位置、カット変わり(映像のカットが変わるタイミング)のバランスを見つつ、ハコを切るわけです。おかしな位置で字幕が切り替わると、流れの悪いブツ切れの字幕になったり、読みにくい字幕になりかねません。

 では、翻訳者ではないmichikoは、どうやってスポッティングを行うのか?彼女に頼む時には、ハコ書きをせず、いきなり映像素材を渡します。michikoはそれを、ブレス位置とカット変わりを頼りに、ハコを切っていきます。セリフの内容は(ほとんど)気にしません。これがうまい具合にはまるのです!フランス語もロシア語もドイツ語も、聞き取れるのか!?というくらいタイミングよく切れている。それでも翻訳する時は、このまま全部使うことはありません。セリフの流れや字幕のバランスを見て、訳しながらハコをいじります。スポッティングがきれいにできていると、この直しがとてもスムーズ。というわけで、スポッターmichikoの存在というのは、翻訳者にとって心からありがたいのです。(もっと大事にしなきゃ…。) izumi

2013年10月2日水曜日

Tri-logueに新しいメンバーが入りました!

 10月からTri-logueに新しいメンバー、尾山恵美さん(emi)が仲間入りしました!
emiとyokoは日本映像翻訳アカデミーの同期。デビュー当時から継続している勉強会も同じで、これまで何度か同じドラマでコラボもしています。好きな分野はヒューマンドラマだそう。涙もろいemiが泣きながら翻訳している姿が目に浮かびます!


Tri-logueは翻訳者3人とスポッター1人の新体制でパワーアップ!今後の活動にご期待ください。
(左から emi, yoko, michiko, izumi)





 上映中の字幕担当作品「ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界を見てきました。

平日の午前中にもかかわらず、半数以上の座席を埋めるほどの観客が!主演のエル・ファニングとアリス・イングラート(ジェーン・カンピオン監督の娘)は若いながらも実力派。注目度はかなり高いようですね~。実際、スクリーンで見る2人の演技はすばらしかったです。
作業中に見ている映像は解像度が低く暗めなので、映画館のスクリーンとは別物です。背景の美しさや、強い瞳の演技に胸を打たれました。映画を観た方の感想をTwitterなどで観ると「観てよかった」という反応が多く、少しでもお役に立てたかと思うと、とてもうれしかった!もっともっといい字幕がかけるようになりたいと、強く思いました。 yoko





「ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界」
http://www.gingernoasa.net/

2013年9月28日土曜日

JATENTキックオフイベント報告・後編

 前回のレポートでは映像翻訳者とゲーム翻訳者が実際に作業に使うツールのところまでお伝えしました。後編では、もう少し具体的にそれぞれの翻訳者から飛び出した苦労話を、あえてお伝えしようと思います。

 まず字幕翻訳者の岩辺さんのお話から。岩辺さんは字幕翻訳に欠かせない“スポッティング”作業について詳しく説明してくださいました。実は、字幕翻訳が大好きな岩辺さんですが、スポッティングだけはどうしても苦手なのだそうです。最初の頃は映像10分のスポッティングに丸1日かかり、泣きながらやっていたと。この苦労話に共感を覚える字幕翻訳者は少なからずいるのではないでしょうか。(ちなみに私も…ですが、ありがたいことに今は専属スポッターのmichikoが一手に引き受けてくれているので、翻訳にたっぷり時間をかけられるようになりました!)

 吹き替え翻訳者のチオキさんのお話でとても面白かったのは、少林寺拳法がテーマの映画を翻訳された時のお話。登場人物がみんな似たような坊主頭だったために、原稿には僧侶1~僧侶80番台、敵対するチームの僧侶も50番台まで書き分けなければならず、大変な苦労をされたそうです。字幕と違い、吹き替え翻訳では背景に流れるラジオの声や通行人の声まで訳さなければならないわけですから、想像するだけで気が遠くなります。大変なご苦労だったでしょうが、笑顔で楽しそうに話される姿に尊敬の念を抱きました。

 ゲーム翻訳の場合、1つのタイトルに大勢の翻訳者が関わることがある、というのは前編でもお伝えしました。長尾さんは、大勢の翻訳者の原稿をまとめるエージェントの担当者の負担をできるだけ減らすために、申し送りをものすごく細かくつけるとお話されていました。映像翻訳と違い、ほとんどの場合、音声や映像を確認することなくテキストだけを訳していくゲーム翻訳。極端な例で言うと、「村人1」の“Hey”というひと言が怒っているのか、にこやかな挨拶なのかも分からないこともある。なるほど、細やかな申し送りをつけるのは長尾さんのサービス精神の表れであり、だからこそ、クライアントさんから重宝されるのでしょうね。

 苦労話にスポットライトを当ててお伝えしましたが、3人の熱意のこもったトークからは仕事愛がひしひしと伝わってきました。そして、ひと晩中でも話し続けられそうな盛り上がりの中、パネルディスカッションの時間は終了。熱いトークは質疑応答へ持ち越されました。

 こうして個性豊かなパネリストを迎え、JATENTの記念すべき第1回イベントは大成功に終わりました。終始笑いの絶えないカジュアルなムードはエンタメ翻訳イベントならでは、でしたね。ご参加いただいた皆さん、そしてイベントを影で支えてくださった皆さんに心から感謝いたします。ありがとうございました。
今後も皆さんに喜んでいただけるイベントを企画していきますので、ご期待ください!


さて、ここからは前編と同じく事前に寄せられたご質問にお答えしますね。

Q. 今後JATENTのこうしたセミナー等は頻繁に行われる予定でしょうか?
もしそうであれば、JAT入会も検討したいと思っています。

A. もちろん今後もセミナーは開催していきます!ワークショップやパネルディスカッション、忘年会や交流会など、さまざまな企画を考えていますので、ぜひぜひ参加してくださいね♪


Q. 仕事の受注はどういったルートが多いですか?受注先を得るまでの経緯(たとえば、出身のスクールの紹介とか)を教えてください。

A. スクールによって、じっくり学ぶスタイルや即戦力をつけるスタイルなど、いろいろあります。また、スクールの雰囲気も違うので、実際に説明会に行ったり足を運んで自分に合っているかどうか、通いやすいかどうかなどを考えて選ぶといいと思います。オフ会や交流会に積極的に参加して、生の情報を集めるのもお薦めですよ。


ご質問をお寄せくださった皆さん、どうもありがとうございました!お答えしきれなかったご質問は、また機会がありましたら、ご紹介させてください。

2013年9月19日木曜日

JATENTキックオフイベント報告・前編

 先日のJATENTキックオフイベントはizumiの報告どおり大勢の方に参加いただき、交流会も含めて大盛況でした。イベントに主催者として参加したことで、いかにエンタメ系翻訳者の方々が勉強の場、交流の場を求めていたかを実感!今後も翻訳者のためになる、楽しい企画をどんどん考えていこうといっそう意欲が高まりました。

 さて、当日参加できなかった方のために、イベントの内容を少しご説明しようと思います。イベントはゲーム翻訳者の長尾龍介さん、吹替・字幕翻訳者のチオキ真理さん、そして字幕翻訳者の岩辺いずみさん(izumi)の3人によるパネルディスカッション形式で行われました。

 パネリスト紹介では、それぞれ業界へ入ったきっかけから現在の活躍に至るまでを、簡単にご紹介いただきました。映像翻訳者の2人は、プロになって数年後に勉強不足を感じ、2校目の映像翻訳学校に通い始めた、というお話が印象的でした。

 次は案件の受注から納品までの流れと作業環境について伺いました。吹替と字幕では意外に作業工程が違うことが分かって、字幕専門の私にはチオキさんのお話が大変興味深かったです。またゲーム翻訳では、ひとつのタイトルで複数の翻訳会社、さらに翻訳会社から依頼を受けた複数の翻訳者がかかわっている場合があると聞いて、驚きました。(いったい総勢何人がかかわっているのだろう…)長尾さんは、とりまとめる担当者の負担をできるだけ減らすよう、間口の広い翻訳をすること、そして細かい申し送りをつけるよう気を配っているそうです。ツールの話では映像翻訳者はSSTG1、ゲーム翻訳者はFelixを使用しているというお話でした。

 具体的な例をあげた深い話が飛び交い、パネリストの目はキラキラ、会場の参加者からもたまらず質問が飛び出し、盛り上がってきた頃、業界事情や、エンタメ翻訳者を目指す方へのアドバイスや仕事の醍醐味について話していただきましたが、それは後編でお伝えしますね。


ここからは、お申し込み時に事前にいただいた質問をいくつかご紹介したいと思います。

Q. それぞれの分野で必須もしくは持っていたほうがいいと言われているソフトやツールがあればご紹介ください。

A.  映像翻訳者であれば前出のSSTG1という字幕制作ソフトが必須です。なくても作業そのものはできますが、最近の映像翻訳エージェントはSSTG1のsdb形式データでの納品を求めるところがほとんどだと思われるからです。他には日本語入力システムATOKや連携している辞書やシソーラス、用字用語集のソフトもあると作業効率がかなりアップします。

Q.  翻訳の仕事を始めたきっかけは何か?

A.    映像翻訳を始めたきっかけは、英語を武器に仕事をしたいと考えたことと映画が大好きで、字幕に興味を持っていたからです。

Q.  コンスタントに仕事を獲得するために心がけていることは?

A.  初めのうちはコンスタントに仕事をいただけませんでした。ヒマな時期が続いたかと思うと、仕事の依頼が忙しい時に集中し、泣く泣くお仕事をお断りすることもよくありました。ヒマな時期に取引先の担当者に会って近況を報告したり、新規開拓のための営業メールを書いたり、トライアルを受けたりすることも必要だと思います。


いただいたご質問はまだまだあります。次回以降もお答えしていきますね!

JATENTキックオフイベント報告・後編をお楽しみに♪ yoko

2013年9月14日土曜日

スポッターのつぶやき


 スポッティングを始めて、ざっくりですが548日。
納品した作品数は長編映画65本、ドラマ81本、特典映像20本、ドキュメンタリー5本、スポーツ13本合計184本。(真面目に数えてみました…)この数字が、多いのか少ないのかわかりませんが、自分自身では「お~よくやったなぁ」と思いました。
 
 始めた頃はSSTの使い方もままならず、専門用語もちんぷんかんぷん。業界ではあたりまえのイン点やカット割りなどの用語も、私にとっては何のことやら…。翻訳学校に通ったわけでもなく、全くの素人。おまけに理解できるのは日本語のみ。細かい作業が嫌いではない事、映画が好きな事、ただそれだけの理由で字幕翻訳の世界に足を踏み入れたのです!今思えばなんて無謀な…ですよね。

   制作された作品が料理だとすると、スポッティングはお皿を出す係りだと思っています。料理をお皿に盛りつけるのは翻訳者。私は、翻訳者が訳をのせやすいように、お皿を出さなければなりません。そのタイミングは、翻訳者によっても、作品によっても異なる場合があります。
  
 ルールがまだ身についていない頃はスポッティングをとっていい音声と、とらなくていい音声の区別がうまくできませんでした。うっかり犬の鳴き声や鐘の音などもとってしまい、たびたび翻訳者に「どう訳せと?」とツッコミを受けたものです。スポッティングをとったデータファイルを送るときはいつもドキドキしています。翻訳者の手を煩わせていないか… “自分でやった方が良かった”と後悔させていないか…と、一年半経った今でも常に考えてしまいます。

  「ありがとう。助かりました!」のメールを受け取った時は心の底からホッとします。きっと、ミスもあると思います。翻訳者は必ず手を加えているはずです。それでも、「ありがとう。助かりました!」の文字を見ると、もっとうまくなりたい、もっと完璧なスポッティングをとって訳す事に専念させてあげたいと思います。そして存在価値のあるスポッターでいるために、作業前の翻訳者に役立つ情報はなるべく早く提供することを心がけています。

   まだまだ未熟者のスポッターですが、初めて作品にかかわった時の緊張感を忘れずに、どこまでも完璧を目指して頑張りたいと思います。     michiko


2013年9月6日金曜日

JATENTキックオフイベント、無事終了!

 9月1日、JAT(日本翻訳者協会)のエンタメ翻訳文科会JATENTのイベントが開催されました!告知が2週間前と短期間だったにもかかわらず、参加者50名以上、交流会参加率は9割越えと大盛況。ブログを見て来たくれた方もいて、Tri-Logueメンバーは密かに感動しておりました。

 今回、Tri-LogueからはYokoがモデレーター(司会進行)、Izumi(私)が字幕のパネリストを担当。Michikoは参加者として最前列のど真ん中に陣取り、私たちの緊張をほぐしてくれました。実は私、大勢の前で話す経験などここ数年まったくなく、かなり緊張していたのです。でも隣に座っていた吹き替えパネリストのチオキ真理さんの話術がすばらしく、会場と一緒に笑っているうちに自然に緊張がほぐれました。チオキさん、感謝です♪
同じくパネリストのゲーム翻訳者、長尾龍介さんの独特のノリとゲームLOVEな話が面白くて、グイグイ話しに引き込まれました。今回の話の流れを組み立ててくれたのも、長尾さん。パネリストそれぞれの個性の違いがうまく絡み合い、バランスの取れた内容になったのではないでしょうか。

 そしてパネリストの個性をうまく引き出したのがYoko!イベントの企画が出た時から、モデレーターは彼女しかいないと全員一致で決定。期待を裏切らない見事な進行役でした。交流会も名刺交換とおしゃべりに花が咲き、交流会のみ参加の方も加わって賑やかでした。映像翻訳系とゲーム翻訳系のカラーの違いが見えたのも、面白かった♪ゲー翻チームは遅くまで残る方が多く、仲間意識の強さを感じました。

 今回のイベントで何よりも嬉しかったのが、会場の雰囲気が良かったこと。お1人で参加する方も多かったのですが、話が進むうちに皆さんがリラックスした表情になるのが分かりました。質問も時間が足りなくなるぐらいしていただき、嬉しかったです。事前アンケートでいただいていた質問に答えきれなかったので、それは追って答えていきたいと思います。しばらくお待ちくださいね。

 今回、短い準備期間でイベントを成功させることができたのは、多くの協力を得られたおかげです。特にJATのスタッフの方々には、JATENTの立ち上げからイベント企画、そして当日まで並々ならぬご苦労をおかけしました。心から感謝の気持ちでいっぱいです。

 近いうちにイベントの内容について詳しく書きたいと思いますが、まずは無事に終わったご報告まで。ありがとうございました♪ izumi

2013年8月21日水曜日

Michikoに続き、嬉しいお知らせ。と言っても個人ネタではありません。JAT(日本翻訳者協会)にエンターテインメント翻訳分科会JATENT(ジャットエンタ)が正式に設立しました!エンタメ翻訳とは映画やテレビ番組、ゲーム、音楽などに関わる翻訳のこと。今は映像翻訳(字幕、吹き替え、ボイスオーバー)とゲーム翻訳の関係者が中心ですが、これから分野が広がっていくのではないかとワクワク♪実務系翻訳中心のJATに新たな風を吹き込めるはず!

代表者は頭脳派ゲーム翻訳者の長尾さんと我らがYoko!ワタクシIzumiも仲間に入れてもらっています。(立ち上げのために尽力してくれたお2人と、JAT理事で通訳者のマイク、翻訳者のMinaちゃんに感謝!)

つきましてはキックオフイベントを9月1日に開催します!特別ゲストは吹き替え、字幕両方でご活躍のチオキ真理さん。今回はJAT会員以外の方も参加できるので、映像やゲーム翻訳に興味のある方、実際に携わっている方などなど、奮ってご参加ください。交流会だけの参加もできますよ。
Tri-Logue3人組が会場でお待ちしています。参加される方はお気軽に声をかけてくださいね♪(Izumi)

http://jat.org/ja/news/show/panel_discussion_translating_subtitles_voiceovers_and_digital_games_similar


関根マイク氏のブログでも、ご紹介いただきました!

http://blog.smacktrans.com/

2013年8月9日金曜日

 7月の下旬に感動にも値する嬉しい出来事がありました。大好きな作家の映画化作品のスポッティングを担当することができたのです。ほんの二年前、仕事上でこんなにも喜びを感じることができるとは想像もしていませんでした。

 日々たくさんの作品と出会いますが、どの作品も誰かの思いが込められて制作されているということを今回、大好きな作品にかかわる事で改めて実感しました。

 スポッティングの仕事に出会ったのも、大切にしてきた人と人との縁のおかげです。翻訳者の中に図々しくも紛れ込み、たくさんの方と出会いました。友人のそのまた友人や、とある翻訳フォーラムのセミナーや懇親会。未知の世界に足を踏み入れることは、楽しみでもありますが、やはり怖いものです。それでも、自分のテリトリーから一歩踏み出すことによって沢山の貴重な体験をすることができます。そして、顔を合わせてコミュニケーションをとることによって信頼や安心が生まれ、世界が広がりました。

 今回のお仕事をいただけたのも、「人脈+直接会う」の産物です。SNSの活用も大事ですが、Face to faceの重要性を忘れてはならないと思いました。

"仕事をいただく"に繋がる出会いは、そこら中に転がっているのです・・・。

今まで出会った”人”も”作品”も、これから出会う”人”も”作品”も、私のスポッター人生のお宝です! michiko


*スポッター=スポッティング専門の職人

2013年8月2日金曜日

 Yokoからスクリプトと原音が違う場合の話が出ました。この場合は原音に合わせます。では、スクリプトと原音は合っているけれど、事実と違う場合はどうするか?ドラマや映画の場合、フィクションということである程度のごまかしは効きますが、ドキュメンタリーとなると話はややこしくなります。

 たとえば”This city has the biggest population in India”(この街はインドで最も人口が多い)というナレーションなのに、調べてみると人口が最大の街は別にある。(こういう裏取りも翻訳者の仕事です。)その場合、「インドの中でも人口の多い街」というように訳をぼかします。英語は気軽に最上級を使う傾向にあるので、”the most”なんて出てくると、けっこう身構えます。ほかにも動物の種類が違っていたり、人物名が違っていたり、意外といい加減なもんです。そういう場合も、原音を無視するわけにはいかないので、間違った情報を出さずに済むよう、あえて大きなくくりでまとめて訳したりします。

 何よりもやっかいなのが、数字が間違っているとき。これもあえてザックリ訳してごまかしたりしますが(336→約300というように)、データによって数値が異なる場合もあります。ザックリ訳せる範囲ならいいのですが、あまりに数値の幅が広い時はあきらめて「広い」「大きい」にしちゃうことも。過去の経験では、音声だけでなくテロップでバーンと出ている数値が間違っていることがありました。これはクライアントさんと相談し、見ぬふりを決め込みました。(訳出せずに無視!)

 文書なら注釈をつけることもできますが、字幕は映像の邪魔をしないことが鉄則!間違った情報を見つけるたびに、いかにウソをつかず自然にごまかすか、頭を悩ませているのです。 izumi

2013年7月24日水曜日

今回テーマはスクリプト(台本)です。
映像翻訳者はほとんどの場合、映像素材の音声とスクリプトを使って翻訳作業をします。リスニングの苦手な翻訳者さんにとって、スクリプトがあるかないかは重要なわけですが、スクリプトの内容と原音が違ったりすることはあるのでしょうか?

yokoの場合: あります!
 私たちの手元に届くスクリプトの質は本当にピンキリ。ていねいで親切なスクリプトもあれば、眉間にシワがよってしまうようなものもあります。例えば明らかに調べ物をしていないもの。地名や固有名詞に限って「*聞き取れません」となっている。これでは翻訳者の負担がものすごく増えます。単純なミスでも、トリッキーなのがあります。例えば「コンタクトレンズが外れて落ちた」の次のセリフが原音では“It’s stuck on your thigh”と言っているように聞こえるのに、スクリプトでは“thigh”が“tie”になっていたら…。これはリスニングが苦手なら気づかないかもしれません。でも原音が“thigh”である以上、ほぼ翻訳者の誤訳と思われてしまいます。

 反対に時々ものすごく親切なスクリプトにも出会います。わざわざ注釈をつけてスラングを分かりやすく説明してくれていたり、地名を細かく書いてあったり。そんな時は感謝の気持ちでいっぱいになります!

 私の場合、リスニングは得意なほうなので原音とスクリプトが違うと思ったら自信満々で「原音では○○と言っています」と申送りをつけて原音どおりに訳出します。たまに耳に頼りすぎて自分が聞き間違えていることがあるので、あまり自信満々も考えものですが…。原音とスクリプトの違いを聞き取れるレベルのリスニング力は映像翻訳者に必要かもしれませんね。yoko


次回はizumiの場合です。お楽しみに!

2013年7月10日水曜日

~ミチコの部屋~

ようこそ!
ここでは、翻訳者ではないけれど映像翻訳者のリアルな生活を間近で見ているミチコからさまざまな質問、疑問を投げかけてみようと思います。
 
1. 二人の翻訳者の出会いはいつ、どうやって?

izumi: きっかけはツイッターです。震災の前だから2年半くらい?フリー翻訳者はひたすらPCに向かう孤独な作業が多いので、その分SNSのつながりが濃くなる気がします。Yokoと何度かやりとりをしていて、「絶対、気が合う!」と思って会ったら、ピッタリ気が合いました。実は同じ翻訳学校の出身者だと、会ってから知りました。

yoko: ツイッターで交流を持つようになり、急速に仲よくなりました。彼女がお手製のジャムを紹介していて、私が「食べに行きたい」と冗談で言ったら「本当に来そうだから社交辞令はやめておく」と言われたのが印象的でした。「読まれてる…」と!笑

izumi: ちなみにmichikoはyokoから紹介されてからの付き合い。知るほどに似たものを感じます。


2. なぜ映像翻訳者になろうと思ったのか?

izumi: とにかく書く仕事をしたくて、女性誌のライターをやっていました。子どもができて取材中心の生活がキツくなり、子どもの頃から憧れていた翻訳者を目指そうと思いました。あまり勉強に時間とお金をかけたくなかったのと、映画が好きだったので映像翻訳を選びました。

yoko: 昔から映画が好きだったのと、英語を武器に仕事をしてみたいと考えたからです。
好きなことを仕事にしたかったので、学校を調べて1年後にはデビューするつもりで、決めたら即、学校へ通いました。ちなみに翻訳者になる前は旅行会社にいました。


3. 吹き替えじゃなく、字幕を選んだ理由は?

izumi: 字幕の方が馴染みがあり、最初は字幕しか考えていませんでした。勉強してみて吹き替えの魅力に目覚めましたが、デビューの頃に字幕の仕事が続き、字幕専門になっていました。自分でも書き言葉が好きなので字幕向きだとは思いますが、吹き替えにもいつか挑戦したいです。

yoko: 自分の作った字幕が映像にのって流れるのはやっぱりうれしいものです。字数制限との闘いもパズルのようで大好き。毎回頭をひねりながらも、いい訳が思いついた時の爽快感がたまりません!吹き替えは…原稿を書くのが苦手なので字幕に徹したいと思います。


4. 好きな映画は?

izumi: 永遠のベスト1は『ロシュフォールの恋人たち』。かわいくてオシャレで意地悪で毒があって、歌も踊りもある。何度見ても涙が出るくらい好き!

yoko: マグノリアの花たち、Holiday、海辺の家 心の温度が下がった時に観る!


5. 訳してみたいと思った映画は?

izumi: 大変そうだけれど、ウディ・アレンの作品を訳してみたい。フランソワ・オゾンも大好きなので、彼の作品も!『少年は残酷な弓を射る』や『ずっとあなたを愛してる』のようなズシンとくるものや、『第9地区』のようなシュールな笑いと毒の詰まった作品も挑戦したいですね。

yoko: 映画ではないですが、「セックス・アンド・ザ・シティ」。大人の女性の恋愛模様や仕事、友情を等身大に描いているので、感情移入して楽しめそうなので。そして学びも多いかと。
あと凍りつくようなゾクゾクするサスペンス!周到に練り上げられたセリフをいかに忠実に字幕にできるか…もっともっと腕をあげて挑戦したいです。


なるほど…。
同じ映像翻訳者でも、前職も様々、きっかけも様々、想いも様々なのですね。
近くで見ていて2人の性格も趣味も思考も全く違いますが、だからこそお互いにいい刺激になるのかもしれません。
ちなみに、私の前職は金融系営業。好きな映画は「パウダー」「ギルバート・グレイプ」
私も二人からビリビリ刺激を受けています。

みなさんも、聞いてみたいことがありましたらメールで質問を送ってくださいね!

では、またお会いしましょう。

michiko




2013年6月26日水曜日

機内映画の憂鬱

 ベルリン&プラハの旅から帰国しました!今回は旅紀行…ではなく、飛行機の機内上映の映画について。往路に2本見たのですが、両方の字幕が気になって悶々としいてたのです。(復路は爆睡して1本も見られず。)

 あえてタイトルは出しませんが、1本は最近日本で上映され、もう1本は10年前くらいにヒットした作品。両方とも機内上映用に字幕をつけ直されたようです。なぜ分かるかと言うと、字幕のつけ方が通常の劇場やテレビ用とは異なっているから。通常は横14~14.5文字ですが、今回は最高16文字(はい、数えましたよ~。職業病です)。短い掛け合いを2人分いっぺんに出す。(劇場用はどんなに短くても別々。短すぎればどちらか選び、それでも分かるように訳す。)

 このルールの違い自体は、機内で見やすくするために必要ならば、ありだろうと思います。前回、機内で見た映画は字幕がまったく気になりませんでした。今回、気になったのは翻訳の質!普通の会話部分は問題ないのだけど、ちょっと入り組んだ話になると、とたんに分かりにくくなるのです。「あれ?今のはどういうことだったの?」と考えちゃう訳が何度かありました。これって映像の字幕としては致命的。映像の邪魔をしない、が字幕の鉄則ですから。ただ、分かりにくいと言っても、一般の視聴者は流してしまう程度のようで、こんなに気になるのは同業ゆえ。なにしろ、チェックバックで「分かりにくい」と指摘されるたび、「あちゃ~」と頭を抱えているわけで。なんだか自分の悪い字幕例を見せつけられるようで、イタかったです。

 で、思い出したのが松浦美奈さんの『裏切りのサーカス』の字幕。ものすごく入り組んだ内容なのに、字幕を読んでいる感覚がなく、スッと頭に入ってきました。あれこそ字幕の神髄!いつになったらあのレベルにたどり着けるのか…。ドイツビールで乾杯しながらも、そんな想いが心に引っかかっていた旅でした。(あ、でもビールはしっかり堪能しました♪)

http://uragiri.gaga.ne.jp/

izumi

2013年6月19日水曜日

出し切れない悲しさ…

字幕をつけていてたまにちょっと悲しいのは、字数制限でキャラクターの特徴を出しきれないこと。最近担当した作品の中にクソまじめでちょっとマヌケな刑事が登場しました。大まじめな顔で的外れなことを言ったり、回りくどく当たり前のことを力説したりする愛すべきおバカさんです。このおバカさんがボケても周りはスルー。ツッコミも何もありません。ところが、これが困るんです!
原音を直訳しても面白くないし、ちょっとひねると“まとまりのない悪い字幕”と思われてしまいます。かといって演出がすぎると周りの反応と合わなくて違和感が…。
そこで周りが反応していないのをいいことに、面白みのない言葉に訳してしまえば楽ちんなのですが、それではキャラの個性を完全に奪い去ってしまいます。

刑事がまじめな愛すべきおバカさんであると伝えつつ、違和感のない字幕をなんとか練り出す。これができないと、キャラを出し切れず悲しい字幕になってしまうのです。

では、愛すべきおバカさんのキャラが表れるシーンを1つ。これはツッコミが入るので、少し訳しやすいかな。(実際のスクリプトと変えてあります)

①刑事の上司  この男を使って、スミスを逮捕するわ。
(I’m going to use this guy to bring Smith to justice.)

②バカ刑事  それは無理です。(That’s not possible.)

③バカ刑事  それじゃ“vinegar”と韻を踏む言葉を探そうとするようなものです。
(That would be like trying to find a word that rhymes with vinegar.)

④刑事の上司  “miniature”がある。(Miniature.)


ちなみに字数制限はそれぞれ①15文字、②4文字、③8文字、④4文字です。

さて、みなさんならどんな訳をつけますか?   yoko

2013年6月13日木曜日

まっとうな仕事

「字幕翻訳の世界に限らず、若い人にまっとうな仕事をさせてあげてほしい」――東京新聞で見かけた太田直子さん(字幕翻訳家)の言葉に、思わずウルッときた。映像翻訳を初めて10年、キャリアも年齢も「若い人」ではないけれど、仕事に対する危機感はいつもある。太田さんが嘆くように「早く!安く!」の声は年々エスカレートしているし、かと言ってじっくり取り組める仕事だけ選んでもいられない。自分の中で譲れないラインはあるけれど、断ってから「やるべきだったかも~!」と悩むこともしばしば。

 それでも私が仕事を始めた頃は、まだ「がんばれば翻訳で生活できる」希望があった。時給換算すると泣けるのは自分の能力不足のせいで、仕事に慣れ、効率が上がると、そこそこ稼げた。その延長でなんとか今まで続けている。翻訳の質を厳しくチェックしてくれる「大人」が周りにいたのも、つくづくありがたいと思う。(太田さんは「絶滅危惧種の“本物の大人”」と表現。そうなの!?)

 太田さんの言葉にウルッと来るのは、次の世代を育てようという気概を感じるから。こうした先輩方が苦労して道を開いてくれたから、私たちが仕事をできる。私もいつの間にやら、中堅に足を踏み入れてる。ここで踏ん張らないと、下の世代にどんどんしわ寄せがいってしまう。周りに流されず、自分にできることを模索しながら翻訳の質を上げること。今の自分に思いつくのはそのくらいだけど、がんばろ。いつになく使命感を感じた夜でした。(izumi)


『HOMELAND』シーズン1、レンタル開始!

米ロサンゼルスで今年1月13日に第70回 ゴールデン・グローブ賞が開催されました。日本ではFOX crimeで放送された『HOMELAND』シーズン2が2年連続「作品賞」を受賞。その他、クレア・デインズの「女優賞(2年連続)」、ダミアン・ルイスの「男優賞」の主要3部門を制覇。TVシリーズのドラマ部門では、なんと最多の3冠を達成しました。
そんな大人気のTVシリーズがいよいよDVDになってレンタル開始!
6月中は下記のサイトで第1話が無料配信されています。

http://www.tsutaya.co.jp/movie/ms/homeland/index.html

私にとって、この硬派な社会派ドラマの字幕を担当させていただくのは大変なプレッシャーでした。イラク戦争、CIA、テロリスト、背景のアメリカ情勢、歴史に用語…と調べ物の数は膨大。あまりに必死で季節の移り変わりにすら気づかないほど、あっと言う間でした。苦労して字幕をつけた作品がレンタル店に並んでいる姿は感動ものです。
ぜひご覧ください!(yoko)