2013年8月21日水曜日

Michikoに続き、嬉しいお知らせ。と言っても個人ネタではありません。JAT(日本翻訳者協会)にエンターテインメント翻訳分科会JATENT(ジャットエンタ)が正式に設立しました!エンタメ翻訳とは映画やテレビ番組、ゲーム、音楽などに関わる翻訳のこと。今は映像翻訳(字幕、吹き替え、ボイスオーバー)とゲーム翻訳の関係者が中心ですが、これから分野が広がっていくのではないかとワクワク♪実務系翻訳中心のJATに新たな風を吹き込めるはず!

代表者は頭脳派ゲーム翻訳者の長尾さんと我らがYoko!ワタクシIzumiも仲間に入れてもらっています。(立ち上げのために尽力してくれたお2人と、JAT理事で通訳者のマイク、翻訳者のMinaちゃんに感謝!)

つきましてはキックオフイベントを9月1日に開催します!特別ゲストは吹き替え、字幕両方でご活躍のチオキ真理さん。今回はJAT会員以外の方も参加できるので、映像やゲーム翻訳に興味のある方、実際に携わっている方などなど、奮ってご参加ください。交流会だけの参加もできますよ。
Tri-Logue3人組が会場でお待ちしています。参加される方はお気軽に声をかけてくださいね♪(Izumi)

http://jat.org/ja/news/show/panel_discussion_translating_subtitles_voiceovers_and_digital_games_similar


関根マイク氏のブログでも、ご紹介いただきました!

http://blog.smacktrans.com/

2013年8月9日金曜日

 7月の下旬に感動にも値する嬉しい出来事がありました。大好きな作家の映画化作品のスポッティングを担当することができたのです。ほんの二年前、仕事上でこんなにも喜びを感じることができるとは想像もしていませんでした。

 日々たくさんの作品と出会いますが、どの作品も誰かの思いが込められて制作されているということを今回、大好きな作品にかかわる事で改めて実感しました。

 スポッティングの仕事に出会ったのも、大切にしてきた人と人との縁のおかげです。翻訳者の中に図々しくも紛れ込み、たくさんの方と出会いました。友人のそのまた友人や、とある翻訳フォーラムのセミナーや懇親会。未知の世界に足を踏み入れることは、楽しみでもありますが、やはり怖いものです。それでも、自分のテリトリーから一歩踏み出すことによって沢山の貴重な体験をすることができます。そして、顔を合わせてコミュニケーションをとることによって信頼や安心が生まれ、世界が広がりました。

 今回のお仕事をいただけたのも、「人脈+直接会う」の産物です。SNSの活用も大事ですが、Face to faceの重要性を忘れてはならないと思いました。

"仕事をいただく"に繋がる出会いは、そこら中に転がっているのです・・・。

今まで出会った”人”も”作品”も、これから出会う”人”も”作品”も、私のスポッター人生のお宝です! michiko


*スポッター=スポッティング専門の職人

2013年8月2日金曜日

 Yokoからスクリプトと原音が違う場合の話が出ました。この場合は原音に合わせます。では、スクリプトと原音は合っているけれど、事実と違う場合はどうするか?ドラマや映画の場合、フィクションということである程度のごまかしは効きますが、ドキュメンタリーとなると話はややこしくなります。

 たとえば”This city has the biggest population in India”(この街はインドで最も人口が多い)というナレーションなのに、調べてみると人口が最大の街は別にある。(こういう裏取りも翻訳者の仕事です。)その場合、「インドの中でも人口の多い街」というように訳をぼかします。英語は気軽に最上級を使う傾向にあるので、”the most”なんて出てくると、けっこう身構えます。ほかにも動物の種類が違っていたり、人物名が違っていたり、意外といい加減なもんです。そういう場合も、原音を無視するわけにはいかないので、間違った情報を出さずに済むよう、あえて大きなくくりでまとめて訳したりします。

 何よりもやっかいなのが、数字が間違っているとき。これもあえてザックリ訳してごまかしたりしますが(336→約300というように)、データによって数値が異なる場合もあります。ザックリ訳せる範囲ならいいのですが、あまりに数値の幅が広い時はあきらめて「広い」「大きい」にしちゃうことも。過去の経験では、音声だけでなくテロップでバーンと出ている数値が間違っていることがありました。これはクライアントさんと相談し、見ぬふりを決め込みました。(訳出せずに無視!)

 文書なら注釈をつけることもできますが、字幕は映像の邪魔をしないことが鉄則!間違った情報を見つけるたびに、いかにウソをつかず自然にごまかすか、頭を悩ませているのです。 izumi