2014年2月21日金曜日

New Year’s Resolution

izumiです。

 皆さんのNew Year’s Resolutionは何ですか?私は、翻訳の質を向上させること。今年はとにかく、これに尽きます!昨年は先輩翻訳者のお話をうかがう機会が多く、そのたびに自分の甘さを痛感しました。中でも刺激を受けたのが、文芸翻訳者の越前敏弥さんのお話です。越前さんの訳書にはダン・ブラウンのシリーズ(『ダ・ヴィンチ・コード』など)で親しんでいましたが、セミナーで英文の解読をいかに理論的に行っているかを知り、衝撃を受けました。さらに、訳書『解錠師』を読み、完全に打ちのめされたのです。日本語を自由自在に操るとは、まさにこのこと。同じ翻訳者と名乗るのがおこがましいと感じてしまうほどでした。
 
 もちろん、映像翻訳と文芸翻訳では納期も方法も目的もまったく違います。映像翻訳は映像の邪魔をしないことが何よりも大切。視聴者を考えさせてしまうような訳は、避けなければなりません。そのため、シンプルでわかりやすい訳が求められます。それでも、同じ翻訳者として、このままでは何だか悔しい。分野は違っても、学べることはおおいにあるはず!そう思い、越前さんの翻訳講座を受講することにしました。先日、初回の授業を受けましたが、文芸ならではの視点はとても興味深いものでした。
 
 字幕では、回りくどい文章もスッと読めるように訳しますが、文芸では「あえて原文の回りくどさを残す」とのこと。また、原文があいまいなら、そのあいまいさを残した訳にすること。言われてみれば当然なのですが、映像ではあいまいな訳を回避する傾向があるため、新鮮でした。何よりもうなったのは、訳の解釈が分かれた時に、越前さんが理路整然と解釈の根拠を説明されたこと。訳の解釈を巡って意見が分かれることは字幕でもよくありますが、理論的に説明できれば相手も自分も納得できます。この技はぜひ身につけたいと思いました。講座は残り2回。終わる頃には私の字幕も飛躍的に向上しているはず…!(まず課題をやらねば!)越前さんのブログ「翻訳百景」も、勉強になるのでお勧めです。
 
 もうひとつ、今年に入って刺激を受けた言葉が「翻訳者は物書きであるという意識を持て」。文芸翻訳者の田内志文さんの言葉です。なんとなく翻訳という言葉に甘えていた自分に気づき、ハッとしました。というわけで、ブログも書きます!

 最後にイベント、「フランス映画字幕アトリエ」の宣伝です。3月21日にフランス語学校にて映画と字幕のイベントを行います。字幕ワークショップではフランス人の先生が映画の文化的背景を教えてくれます。フランス映画に興味のある方はぜひどうぞ♪(ただいま、プレッシャーと戦っております!) izumi


翻訳者の畝川晶子さんのブログ「翻訳者akoronの一期一会」で映像翻訳とTri-logueについて、ご紹介いただきました♪こちらも、ぜひチェックしてみてください! yoko

2014年2月9日日曜日

翻訳者yokoの本棚

翻訳者といえば本棚には専門書がたーくさん並んでいるイメージですよね?
映像翻訳者の場合は特に必要な情報が多岐にわたるので、資料は持っていれば持っているほど武器になります。でも情報はどんどん新しくなっていくし、買っても買っても欲しい本は増える。そうそう買い集められないし、思い切って買った参考文献の内容が難しすぎて理解できない、なんていう失敗も…

そこで小さなお子さんのいらっしゃる翻訳者さんに朗報です!
よく見ると、子供の本棚にはとっても使える参考文献がずら~りと並んでいるものなんですよね。イラストも多く説明も分かりやすい子供向けの図鑑などは、広い分野の知識が求められる映像翻訳者にとって、基本を抑えるためにはとっても優秀な資料になりますよ。



まずは、こちら!

『ふしぎの図鑑』
これは毎日の生活の中で“ふしぎだな”と思うことに着目した本。キリンの首はなぜ長いのか、夢はどうして見るのか、魚も寝るの?などの疑問に答えてくれます。

『もののはじまり館』
こちらは読んで字のごとく、人類のはじまりからインスタントラーメン、薬、エレベーターやオリンピックなど、いろんなものの“はじまり”を年表やイラストをふんだんに用いて、楽しく説明してあります。





『WORLD ATLAS 世界をぼうけん! 地図の絵本』
この地図の絵本は世界遺産や歴史的な建造物など、世界の各地域の特徴をかわいいイラストとわかりやすい文章で紹介しています。


『くらべる図鑑』
これは見ているだけで本当に楽しい図鑑です!
調べ物に使っていても、ついつい他のページまで眺めて止まらなくなっちゃいます。生きものの大きさから惑星の大きさ、乗り物、建造物、生物の泳ぐ速さなど…正直実際に仕事に役立ったことはまだないですが(笑)、雑学が増えます!



中はこんな感じ

続いてこちら…

『ドラえもんの理科おもしろ攻略』シリーズ
ここにあるのは生物、天体、力と電気、音、光、実験Q&A。
このシリーズは、例えば“磁界”についてネットで調べる時に先にサラッと目を通せば、基本の知識がすぐに理解できるので、とても助かります。 なんといっても、のび太に分かるように説明されているわけですからねwww

本屋さんには、ちびまる子ちゃんや、名探偵コナンの学習コミック本シリーズがいっぱい並んでいるので、一度手にとって見てみるといいですよ~。ついつい自分のために買いそろえたくなるかも!

 
これもおすすめ!
名探偵コナン 時事ワード













ところで私がいま机の脇に並べてある本はというと…


最もよく使うのは『朝日新聞の用語の手引き』とお気に入りの『てにをは辞典』。面白いのが『ポケット版 裏方用語事典』(私が持っているのは2002年9月10日第6版)。これは劇場やスタジオの照明や音響、舞台装置の名称などが図解と文章で詳しく説明されていて、とても親切。映画の特典映像の翻訳などで役に立つかもしれませんね!

いかがですか?
みなさんの本棚にも“意外に使える!”という本がいくつかあると思います。おすすめの本があったら、ぜひ教えてくださいね~♪  yoko