2014年7月19日土曜日

今、海外ドラマがアツい!

こんにちは。emiです。

いよいよ夏本番ですね!さてこの暑い夏、海外ドラマもアツいんです!最近、いろんな雑誌で取り上げられているので少しご紹介したいと思います。


「BRUTUS」
この表紙、海外ドラマファンにはたまりませんね。「これ、○○だよね!」と、ページをめくる前から盛り上がること請け合いです。答え合わせができるところがまた楽しい。約80ページにも渡り、業界の裏事情などもあわせて詳しく書かれています。中でも「THE 20 VERY BEST TV DRAMAS」は必見!20作品中3作品は私が字幕を手がけた作品です。(あちこちで自慢してすみません)yokoと共に担当した「HOMELAND」ももちろん入ってますよ♪


海外TVドラマガイド「WATCH」
海外ドラマ専門ガイドが誕生しました!多くの話題作が細かく紹介されているのはもちろん、izumiが字幕を手がけた「マンハッタンに恋をして?キャリーの日記」のキャリーの部屋のイラストが描かれていたり、「ハウス・オブ・カード 野望の階段」に登場するスペアリブのレシピが載っていたりと、マニアにはたまらないオマケ情報も満載。話題の5タイトルを収めたDVD付きです。



「日経エンタテインメント!」
こちらもどどーんと1冊海外ドラマ特集です。テレビドラマ進出映画スター名鑑が面白い。あの映画女優がドラマに!?などなど、読んでいるだけでワクワクしてきます。これまた話題の7タイトルを収めたDVD付きです。



「ELLE」
女性向けファッション誌なだけあって、特集のタイトルも「海外ドラマで女の人生を学べ!」。ゴージャスなファッションに身を包んだ美人女優たちがクローズアップされる中、さすがカンバーバッチ様には何ページも割かれていました(笑)さほど大きな特集ではないけれど、こちらも話題の数作を収めたDVD付きです。ファッション目当てに雑誌を購入した人が、こうして海外ドラマに目覚めてくれたら、こんな嬉しいことはありません。


「BRUTUS」の記事にもありましたが、海外ドラマはオンエアにこぎつけるまでに高いハードルがあります。そこからシリーズ化されるものは限られており、さらに本国で人気を博したものだけが日本に輸入されます。というわけで日本に入ってくるものは面白いに決まってるんです!(まあそうでもないのもたまにありますが、好みの問題ってことで・笑)ふと気づくと「シーズン5!」なんてことになっていて、見る前に躊躇してしまう…というのもありがちなので、こういう雑誌などで情報収集をして、良作を見逃さないようにしたいですね。これからも海外ドラマ業界が大いに賑わってくれることを願います!emi

2014年7月1日火曜日

翻訳者は黒子!?

izumiです。
今年上半期のビッグイベント、IJET-25が大盛況のうちに終了しました!
エンターテインメント枠でお呼びしたスピーカーは3人。字幕翻訳家の石田泰子さん、吹替演出家の岩見純一さん、日本映像翻訳アカデミー代表の新楽直樹さん。どのセッションも熱く気迫あふれる内容で、分野の違う参加者にも大好評でした。各セッションの詳しい内容は、JATENTの長尾氏が秒速ツイートでまとめているので、そちらをご覧ください♪

IJET-25定点観測 http://togetter.com/li/686344


今回のセッションでもっとも私の心に響いたのが、石田さんの「脚本に寄り添う」という言葉でした。字数制限の厳しい字幕では、すべての情報を翻訳することは不可能です。だからといって、安易に意訳してはいけない。脚本に寄り添い、黒子となって伝えるのが翻訳者であり、どうしても必要なときは「涙をのんで意訳する」という話でした。実際、うまい翻訳者さんの字幕は、大きく意訳しなくても必要な情報を伝えています。石田さんの話を聞きながら思い出したのは、ある文芸翻訳者の「一言入魂」という言葉でした。その方の造語で原文の訳ひとつひとつに魂を込めるという意味で説明されていましたが、私は「字幕に当てはまらない言葉だな」と感じていたのです。

字幕はあくまで映像作品の理解を助けるために付けるもので、作品の邪魔をしないことが大前提。視界の端っこでサラッと流して見てもらえるのが理想です。もちろん、作品のヤマ場や決めゼリフは意識して訳します。でもそこで「入魂」しすぎると、その字幕だけが全体から浮いてしまいがちです。また、「このセリフにピッタリ!」と思って作った字幕も要注意。思い入れのある字幕ほど、主張しすぎて浮いてしまうことが多いのです。石田さんも「捨てる勇気が必要」とおっしゃっていました。(字幕の断捨離!)


実はこの「翻訳者は黒子」と似た考えは、違う分野の方からもたびたび聞いていました。第一線で活躍する方ほど、翻訳の跡を残さないよう努力をしているように思います。その技術たるや、まさに忍術!そういう忍術を目の当たりにすると、自分にはまだまだ修行が足りないと思い知ります。


脚本に寄り添い、真意をくみ取り、もがいて練って作り上げた字幕をサラッと出す。少しでも浮けば潔く捨てる。視聴者に「あれ?字幕あったっけ?」と思わせたら任務は大成功!これぞ黒子翻訳者の極意なり。まずは「意訳に逃げない」を信条に黒子道を極めるべく、下半期も突き進みます♪