2014年11月22日土曜日

それってネタバレ?

すっかり寒くなりましたね。早くもマフラーをグルグル巻いて仕事してます。寒がりizumiです。

先日、映画通の知人がツイッターで「セリフの最後に“…”がついてたから、そこで襲われるとわかった」というようなことをつぶやいていました。意味わかりますか?字幕では、話者が言いよどんだり、言葉をさえぎられた時などに“…”(3点リーダー)を使います。そうすると、言いよどむ場合は別にして、字幕慣れした人には「ここで(言葉をさえぎられるような)何かが起こるんだな」とわかるわけです。これがホラー映画やアクションシーンになると、「…」が死亡フラグになってしまう。翻訳者としては実に悩ましいのです。そういうわけで、最近は話者のセリフが中途半端に終わっていても、なるべく“…”を使わないよう気をつけています。

もうひとつ、ネタバレになりそうで悩ましいのが代名詞の訳。ミステリーの要素がある作品では、何気ないセリフに犯人をほのめかす伏線が張ってあったりします。たとえば、わざわざ”she”とか”they”を使って、犯人の性別や人数を特定したり、あるいは勘違いさせるように誘導したり。その時に気づかなくても、犯人がわかってから「あれはそういうことか!」と納得するのも、ミステリーのだいご味です。

ところが、日本語は主語を省くことが多いため、ヒントになる代名詞を訳出すると、不自然になることがあります。女とわかるように訳したいのだけど、そうすると悪目立ちして、いかにも「ザ・ヒント」になってしまう。どうやったら自然に伏線となるセリフを訳せるか?悩んでいるうちに、すべてが不自然に見えてきたり…。延々と考え込むことになるわけです。

ミステリーでなくとも、語順によって原音より早く情報が出てしまうこともあるし、字幕作りはネタバレとの戦いなのかも。そんなわけで、イケメン銃士が活躍するBBCドラマ「マスケティアーズ/三銃士」は、huluにて絶賛配信中です♪(はい、宣伝です!) izumi


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